旭区のみずたにおとなこども歯科クリニックのお口の癖を治すMFT(口腔筋機能療法)
MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)は、舌・唇・頬・咀嚼筋などの口まわりの筋肉を正しく使えるようにトレーニングする治療法です。食べる・話す・呼吸する・飲み込むなど、お口の機能を本来あるべき状態に導くことで、歯並びやかみ合わせの悪化を防ぎ、全身の健康にもつながる効果が期待できます。
子どもの成長期に見られる「お口の癖」には、指しゃぶり、口呼吸、舌の突き出し、頬杖、唇を噛むなどがあります。これらの癖は、歯や顎の成長に悪影響を及ぼすことがあり、不正咬合(出っ歯・開咬・受け口など)の原因になることもあります。MFTは、こうした癖の根本原因である口腔筋の使い方のアンバランスを整えることで、歯列や顎の発育を自然な形へと導く治療法です。
MFTは特に、矯正治療と併用することで大きな効果を発揮します。歯並びだけを治しても、舌の位置や飲み込み方に問題があるままでは、後戻りのリスクが高くなります。MFTにより正しい舌のポジション(スポットと呼ばれる上あごの定位置)や唇・頬の筋肉のバランスを改善することで、矯正治療後の安定を図ることができます。
治療内容は、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、呼吸のトレーニング、舌の動きの練習、正しい嚥下(飲み込み)の習得、唇を閉じるトレーニングなどを組み合わせて行います。小さなお子さんから大人の方まで、年齢に応じたプログラムが提供されており、継続的な練習によって習慣化を目指します。
MFTは、すぐに効果が現れるものではなく、根気強い取り組みが必要です。しかし、口呼吸が鼻呼吸に改善されたり、発音が明瞭になったりと、日常生活におけるさまざまな変化を実感できることも多く、お子さんの集中力向上や睡眠の質の改善につながることもあります。
当院では、MFTに精通したスタッフが在籍しており、一人ひとりの癖や悩みに寄り添った丁寧な指導を行っています。「矯正後に後戻りしたくない」「お口ぽかんを改善したい」「歯並びが気になる」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。お口の機能を整えることは、将来の健康への第一歩です。