子供の歯磨きは何歳から始めればいい?
「歯が生え始めたけど、いつから歯磨きをすればいいの?」「うがいができないのに歯磨きって必要?」という疑問は、多くの保護者の方からよく寄せられます。お子様の健やかな成長のためにも、乳歯のケアはとても重要です。今回は、子供の歯磨きを始める時期やポイントについて、わかりやすくご説明します。
■乳歯が生え始めたら「歯磨きのスタート時期」です
お子様の最初の歯(通常は下の前歯)は、生後6〜9か月頃に生えてくることが多いです。この時期が、歯磨きのスタート時期と考えましょう。最初はガーゼや綿棒で優しくふき取る程度で大丈夫。口の中に触れることに慣れさせる目的で始めましょう。
- 生後6か月頃〜
- ガーゼ磨きをスタート
毎食後や寝る前に、濡らしたガーゼで乳歯をやさしくふき取りましょう。
- 1歳〜1歳半頃
- 歯が数本生えそろってきたら、ベビー用の歯ブラシに移行。
歯ブラシの感触に慣れてもらう時期です。
■歯磨き粉はいつから使える?
フッ素入り歯磨き粉は、生後6か月から使用可能とされていますが、最初はごく少量(米粒大)から始めましょう。歯磨き粉が泡立ちすぎると苦手意識がついてしまうこともあるため、慣れるまでは無理に使わなくても構いません。
■子供が自分で歯磨きできるのは何歳から?
一般的に、小学校低学年(7〜8歳頃)までは仕上げ磨きが必要です。子供は手先の器用さが発達途中のため、しっかりと磨くのが難しいからです。目安として、自分できちんと鉛筆が使えるようになる頃が、一人磨きのスタートラインとも言われています。
■歯磨き習慣を身につけるコツ
歯磨きを「苦手な時間」にしないためには、以下のポイントが役立ちます。
- 親子で一緒に磨く
「ママもパパも磨いてるから自分も」と、お子様にとって歯磨きが自然なことになります。
- 歯磨きを楽しいものに
お気に入りの歯ブラシやキャラクターの歯磨き粉を使うのも一つの方法です。歯磨きの絵本や動画を活用して「歯磨きって楽しい」と感じてもらうことも大切です。
- 無理やりはNG
嫌がるときは無理に押さえつけて磨かず、タイミングを見直したり、声かけを工夫しましょう。
■寝る前の歯磨きは特に大切
虫歯の原因となる細菌は、夜間に活発になります。寝る前の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。眠たくてグズってしまう場合は、夕食後早めに歯を磨いておくという工夫も有効です。
■仕上げ磨きのポイント
保護者の方が行う仕上げ磨きには、次のようなポイントがあります。
- 子供を寝かせた姿勢で行うと磨きやすく、視界も確保できます。
- 歯と歯の間、奥歯のかみ合わせの溝など、磨き残しやすい部分を意識しましょう。
- 優しく細かくブラッシング。力を入れすぎず、1本ずつ丁寧に。
■定期的な歯科受診で虫歯予防を
乳歯だからといって虫歯を放置してしまうと、永久歯の歯並びや生え変わりに悪影響を及ぼすことがあります。お子様の歯を健康に保つためにも、1歳の誕生日を迎えたら一度は歯科受診をおすすめします。
当院では、小さなお子様の初めての歯科受診でもリラックスして過ごしていただけるよう、優しく丁寧な対応を心がけております。お子様のお口の健康づくりを、ご家族と一緒にサポートさせていただきます。
■まとめ|歯が生えたその日からケアを始めましょう
子供の歯磨きは、「何歳から」と決めるのではなく、最初の乳歯が顔を出したその日からがスタートです。毎日の習慣として取り入れ、無理なく、楽しく続けることが何より大切です。
大阪市旭区にあるみずたにおとなこども歯科クリニックでは、小児歯科の経験が豊富な歯科医師とスタッフが、成長段階に応じたアドバイスを行っています。仕上げ磨きの方法やフッ素塗布のタイミングなども、お気軽にご相談ください。