年末年始は、クリスマスやお正月など楽しいイベントが続き、ご家族でゆっくり過ごす時間が増える時期です。
その一方で むし歯が増えやすい季節 でもあります。
「ついつい甘いものが増える」「生活リズムが乱れる」「歯磨きの時間が遅れる」という理由が重なり、気づくとむし歯リスクが高まってしまいます。
今回は、年末年始を健康に過ごすために、むし歯を防ぐポイントを詳しくお伝えします。
■ 年末年始はなぜむし歯が増えるのか?
① 甘いものを食べる機会が急増する
クリスマスケーキ、お正月の甘いお菓子、ジュース、チョコレートなど、この季節は砂糖を含む食べ物がとても多くなります。
むし歯菌は糖分をエサにして酸を作り、この酸が歯を溶かします。
そのため、甘いものが増える年末年始はむし歯のリスクも上がります。
② 食べる回数が増える
親戚の集まりや帰省で「ちょっとつまむ」「お菓子をもらう」など、食事以外の間食が普段より多くなりがちです。
食べる回数が多いほど、お口の中が酸性の状態が長く続き、むし歯になりやすくなります。
③ 生活リズムが崩れやすい
夜更かししやすい時期でもあるため、歯磨きを忘れたり、眠気で適当に磨いてしまうことも。
また、子どもは保護者の目が届きにくくなり、自分磨きを適当にしてしまうことも多いです。
■ むし歯を防ぐために年末年始に気をつけたいポイント
- 「だらだら食べ」をしない
むし歯予防でもっとも大切なのは「食べる時間」と「回数」を決めることです。
甘いものは “いつ食べてもいいけれど、ダラダラ長時間食べ続けない” のがポイント。
・おやつの時間を決める
・ジュースを少しずつ飲み続けない
・テーブルにお菓子を置きっぱなしにしない
この3つを意識するだけで、むし歯のリスクは大きく下がります。
- 食べたら水やお茶を飲む習慣を
甘いものを食べたあとに 水分を取るだけでも、お口の中の糖分を洗い流す効果があります。
特に緑茶には抗菌作用もあるためおすすめです。
歯磨きがすぐできないときは、
● 水を飲む
● 軽くうがいをする
を心がけましょう。
- 就寝前は必ず丁寧にブラッシング
夜の歯磨きは、むし歯予防において最も大切な時間です。
睡眠中は唾液が減り、むし歯菌が活発になるため、寝る前にどれだけ汚れを落とせるかでリスクが大きく変わります。
・いつもより少し時間をかける
・フロスを使って歯と歯の間をきれいにする
・お子様には仕上げ磨き
を意識しましょう。
特に子どもはケーキやお菓子をよく食べる季節なので、仕上げ磨きの徹底が重要です。
- 甘い飲み物より「水・お茶」が基本
ジュースやスポーツドリンクは砂糖が多く、むし歯リスクを高めます。
年末年始は外食の機会も増えますが、普段より甘い飲み物を飲みがちなタイミングなので、飲み物はなるべく 水やお茶 にしましょう。
- キシリトールを上手に活用
キシリトールはむし歯菌の活動を抑える働きがあります。
ガムやタブレットを食後に取り入れることで、唾液が増え、汚れが流れやすくなります。
・100%キシリトール配合の商品
・就寝前は避ける(噛むと眠れなくなるため)
を目安に活用してください。
- 帰省や旅行中の“携帯歯ブラシセット”を忘れずに
旅行先や実家では環境が変わり、つい歯磨きがおろそかになります。
歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス、ミニサイズの歯磨き粉などをセットにして持ち歩くと安心です。
お子様用の歯ブラシも忘れがちなので、余分に持っておくと便利です。
- 年明けのタイミングで定期検診へ
年末年始は忙しく、むし歯が始まっていても気づきにくい時期です。
早めにチェックしておくことで、軽度の段階で治療でき、痛みや費用の負担も少なくて済みます。
みずたにおとなこども歯科クリニックでは、
● むし歯チェック
● 歯のクリーニング
● フッ素塗布
● お子様の仕上げ磨きアドバイス
などを行い、ご家族の口腔ケアをサポートしています。
■ まとめ
年末年始は楽しいイベントが多くなる一方で、むし歯が増えやすい季節でもあります。
しかし、以下のポイントを意識するだけでリスクはぐっと減らせます。
- だらだら食べを避ける
- 甘いものを食べたら水やお茶を飲む
- 夜の歯磨きを丁寧に
- キシリトールを活用
- 持ち歩きの歯ブラシセットを準備
- 年明けに定期検診を受ける
ご家族みんなでお口の健康を守りながら、楽しい年末年始を過ごしてください。
気になる症状がある方は、みずたにおとなこども歯科クリニックへお気軽にご相談ください。






















