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2026.01.29

悪習癖(口腔悪習癖)を見分けるには?

お子さまの歯並びやかみ合わせの乱れは、遺伝的要因だけでなく、**悪習癖(口腔悪習癖)**が大きく関与している場合があります。

特に乳歯列期から混合歯列期にかけての成長期では、日常的な癖が顎骨や歯列の発育に影響を及ぼし、不正咬合の原因となることが知られています。

本記事では、悪習癖をどのように見分けるのか、また歯科医院でどのような診査・診断が行われるのかについて、専門的な視点から詳しく解説します。

悪習癖(口腔悪習癖)とは

**悪習癖(口腔悪習癖)**とは、歯列や顎顔面の正常な成長発育を妨げる可能性のある、習慣的かつ反復的な行動を指します。

代表的な口腔悪習癖には以下があります。

  • 指しゃぶり
  • 低位舌
  • 舌突出癖
  • 口唇閉鎖不全
  • 口呼吸
  • 頬杖
  • 爪咬み

これらは一時的な行動であれば問題にならない場合もありますが、長期間・高頻度で持続することで歯列や咬合に持続的な力が加わり、不正咬合を誘発します。

悪習癖と不正咬合の関係

乳歯列期における不正咬合の原因の約40%は、口腔習癖が関与していると報告されています。

悪習癖が関与する代表的な不正咬合には以下があります。

  • 指しゃぶりによる開咬
  • 低位舌による下顎前歯部離開
  • 舌突出癖による前歯部歯軸傾斜
  • 口唇閉鎖不全・口呼吸による上顎前突

重要なのは、悪習癖の「力の強さ」よりも、力が加わる時間と頻度が歯列に大きな影響を与える点です。

悪習癖を見分けるために重要な診査ポイント

① 口腔内診査だけでは不十分

悪習癖の診査では、歯列や咬合状態のみを確認するのではなく、以下を総合的に評価する必要があります。

  • 顔貌(口唇の閉鎖状態、オトガイ部の緊張)
  • 姿勢(頭位、体幹バランス)
  • 口腔機能(舌機能、口唇閉鎖機能、嚥下機能)

これらを観察・記録し、診断につなげることが重要です。

② 顔貌診査による評価

診療室内で顔貌写真を撮影すると、普段は見逃されやすい特徴が明確になります。

  • 安静時に口唇が自然に閉じられない
  • オトガイ部に梅干し様の緊張が認められる
  • 口角の下制

これらは口唇閉鎖不全や口呼吸を示唆する重要な所見です。

③ 低位舌・舌突出癖の診査

舌は歯列と顎骨の発育に大きく関与します。

  • 安静時に舌が口蓋に接触していない
  • 舌が常に下顎側に位置している
  • 嚥下時に舌が前方へ突出する

このような場合、低位舌や舌突出癖が疑われ、開咬や不正咬合の原因となります。

悪習癖の診断で大切な考え方

歯科医師は「なぜその不正咬合が発現したのか」を考え、以下を評価します。

  • 原因が外因性か内因性か
  • 口腔機能の異常の有無
  • 成長発育との関連

単に悪習癖をやめさせるのではなく、写真や記録を残し、経過観察を行いながら診断・指導を行うことが重要です。

まとめ|悪習癖は早期発見・早期対応が重要です

悪習癖(口腔悪習癖)は、早期に発見し適切な対応を行うことで、不正咬合の発現や重症化を防ぐことが可能です。

お子さまの歯並びやお口の癖が気になる場合は、早めに歯科医院へ相談することをおすすめします。

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