下顎前突(子どもの受け口)

子どもの受け口(下顎前突)とは?どのような症状?

子どもの受け口(下顎前突)とは?どのような症状?受け口とは、上下の噛み合わせで下の前歯が前に出てしまう状態で、正式名は「反対咬合」や「下顎前突」といいます。 審美面での治療が多くみられますが、受け口による、健康面の問題や発音がしづらく会話が伝わりにくいなど、日常生活に支障をきたす場合がありますので早期治療をおすすめしています。

子どもの受け口(下顎前突)になってしまう原因

受け口になってしまう原因には、以下のようなものがあります。

指しゃぶりなど癖による歯並び・バランスの崩れ

指しゃぶりや爪を噛む癖をはじめ、口元の癖がある場合は受け口になる可能性が高くなります。

遺伝による骨格・歯並び

歯並びは遺伝が大きく関係しており、ご両親や祖父母に受け口の症状がみられる場合は、子どもに遺伝する可能性があります。
該当する方で、お子さまの歯並びに不安をお持ちの方は、早めにご相談ください。

鼻の形や病気による歯への影響

鼻炎や鼻づまりが原因で鼻呼吸が出来なくなる子どもが多くみられますが、アデノイド肥大(咽頭扁桃肥大症)や鼻の形成異常などで引き起こされることもあります。
アデノイド肥大症では、3~6歳に扁桃が大きくなり、思春期に向けて徐々に小さくなっていくのが一般的です。

子どもの受け口(下顎前突)は放置しておくとどうなる?

子どもの受け口は放置すると悪化するだけでなく、様々な病気にかかるリスクが高まります。放置するとどうなるのか、を説明していきます。

成長と共に受け口が目立つようになる

受け口は放置して改善されることはなく、様々な弊害に伴いさらに悪化する可能性があります。
思春期頃から急に下あごが発達することで目立ってしまい、全身のバランスも悪くなるリスクがあります。

顎に負担がかかり噛みづらい

不正咬合の中でも、顎関節に大きく負担がかかり顎関節症になるリスクがかなり高いのが「受け口」です。
食事や会話の時に常に負担をかけてしまい、顎の骨に毎日長時間の負担がかかり続けることになります。顎関節症になる前に早めに対処する必要があります。

発音障害(しゃべりにくい)

受け口は噛み合わせに隙間が出来てしまうことで、「さ行」の発音が難しくなり喋りにくくなります。
思春期に下あごが過剰に発達するので、見た目の問題だけでなく会話もしづらくなることで、強いコンプレックスになる可能性があります。

子どもの受け口(下顎前突)の予防方法

乳幼児の受け口が自然に治癒する可能性はかなり低いと言われています。
将来、受け口が悪化しないように乳児から予防することがとても重要になります。

母乳を与える・適切な哺乳瓶を選ぶ

乳児には哺乳瓶よりも吸引力が必要な母乳を与えることで、顎やお口周りの筋肉の発達を促します。また、粉ミルクの場合、哺乳瓶の乳首に適切なもの(月齢に合うもの)を選ぶことで、強く吸う力をつけることができます。

おしゃぶりを使用する

乳幼児によくみられる「口がポカンと開く癖」がついてしまうと、受け口の原因にもなるため、お母さんが注意してみてあげる必要がありますが、おしゃぶりを使用することで顎の発達が正常に促され、お口ポカンを防ぐことができます。

子どもの受け口(下顎前突)の改善方法・治し方

自力で治せるトレーニング

自力で治せるトレーニング

お家で簡単にできる「舌回しトレーニング」をご紹介します。

  • 唇を閉じて歯の外側に舌を置きます。
  • そのまま歯列にそって右回りに舌をぐるぐると10~20回程まわします。
  • 次は反対に左周りで舌を10~20回程まわしてください。

このトレーニングを1日に3セット行うことで、受け口の改善や予防ができます。 難しい場合は、医師が指導いたしますので気軽にご相談ください。

矯正治療「マイオブレース」

矯正治療「マイオブレース」

きれいな歯並びには不可欠な口周りの筋肉を鍛えることができる「マイオブレース」という早期予防矯正治療があります。 マイオブレースはシリコン製のマウスピースで、1日1時間と睡眠中に装着していただきます。 MFT(口腔筋機能療法)とよばれるお口の筋力を上げるトレーニングも同時にすることで、筋肉を正常に発達させ、自然に悪い歯並びを改善することができます。 また、取り外しが可能なので、外出中や食事中の装着が不要になり、お子さまでも簡単に矯正治療が行えます。

急速拡大装置・拡大床など

急速拡大装置・拡大床など

「急速拡大装置」という顎の骨を広げる固定式の矯正装置や、「拡大床」という成長期の顎に装着し歯が生えるスペースを作る取り外し式の矯正装置があります。 受け口の治療では、この二つの装置を併用するケースもあります。

子どもの受け口(下顎前突)の治療は5歳まで?早期治療のメリット

子どもの受け口(下顎前突)の治療は5歳まで?早期治療のメリット遺伝による骨格性が原因で「受け口」になってしまうことが多いので早期に治療することが重要になります。 5歳までに治療開始するのが理想的ですので、すでに受け口の症状がある場合だけでなく 「家族に受け口の人がいて心配」 「うちの子は受け口かも…」 と不安な親御さんは、早めに当院にご相談下さい。

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